著作権侵害の警告書に対する対応
相談企業の業種・規模
■業種:サービス業
■規模:10名以下
相談経緯・依頼前の状況
当社が運営するWEBサイトに掲載されている画像について、著作権者より委託を受けたと名乗る会社より、画像使用の中止と損害賠償の支払いを求める警告書が送付されてきた。
どのように対処すればよいのか、相談に乗ってほしい。
解決までの流れ
ご相談前に警告書に記載されている内容を確認した上で、第1回目の法律相談に臨みました。
ご相談者様からお話をお伺いしたところ、画像の選定はサイト制作会社に任せていたこと、サイト制作会社からは、はフリー素材を扱うWEBサイトよりダウンロードして使用したものであるとの説明を受けたとのことでした。
そこで、本件については、第一弾としては、画像の使用は中止した上で、使用に至った経緯を相手方に説明すること、これに対し相手方より反応があるはずなので、第二弾としておそらくは××のような回答を行うことになると思うが、相手方より反応があり次第、再度法律相談の依頼を行ってほしいことをご提案し、第1回目の法律相談を終了させました。
その後、相手方より反応があったとのことで、再度の法律相談依頼がありましたので、第2回目の法律相談を実施しました。
相手方の反応は予想通りのものであったことから、従前ご説明した内容を踏まえ、弁護士において回答案をその場で作成し、この回答案を送付しておけば、相手方も強い態度に出てこないのではないかとご提案し、第2回目の法律相談を終了させました。
ご相談者様において、弁護士が提示した回答案通りで相手方に連絡を行ったところ、1ヶ月以上経過しても相手方より応答がないとのことでしたので、作業完了となりました
解決のポイント
著作権侵害の警告書を受領した場合、一応正当と考えられる著作権者からの警告なのか、詐欺まがいのものなのかを判断する必要があります。そして、一応正当と考えられる著作権者からの警告と判断される場合、使用差止は故意過失を問わず認められる権利であることを考慮し、使用を中止することが無難です。一方、損害賠償については故意過失を必要とすることから、(通常は)過失ありとまでは言えないのではないかという事情を収集しつつ、相手方の管理上の不備を問えないか検討することが多いと思われます。
これらを考慮しつつ、事案に合わせて戦略を立て、決して焦ることなく冷静に協議を進めていくことがポイントとなります。
解決までに要した時間
■約2ヶ月(第1回目の法律相談から、最終回答後1カ月経過したときまで)
当事務所ならではのサービス
当事務所では、著作権侵害との警告を受けた事例について複数の対応実績がある一方で、逆に著作権侵害を根拠に相手方に警告を行うという事例も複数対応しています。
双方の立場を経験することで得られた知見とノウハウを駆使し、ご相談者様にできる限り負担が生じない解決法のご提案をさせて頂きます。