インターネット上の誹謗・中傷による信用毀損への対応
相談企業の業種・規模
■業種:福祉
■規模:10名以下
相談経緯・依頼前の状況
Googleマップや業界特化の掲示板に、当社を誹謗中傷するコメントが掲載されている。
コメントを削除するには、どうすればよいか。
解決までの流れ
第1回目の法律相談において、掲載されているコメントのうち、事実に関する記載について真実なのか虚偽なのか、ご相談者様の認識を確認しました。また、コメントのうち、投稿者の主観・評価と思われる記載について、何か思い当たる節があるのか確認しました。さらに、問題となっているコメントを投稿しそうな人物がいるのかを確認しました。
確認の結果、プラットフォームに対して削除申請手続きを行いつつも、同時に投稿者と思われる人物に対し、事実上の圧力をかけつつ任意で投稿を削除するよう仕向ける方法をご提案しました。
ご相談者様より上記方法にて対処してほしい旨のご依頼がありましたので、削除申請手続きについては、必要な文案を弁護士にて作成し、その文案をフォームに張り付け、ご相談者様名義で進めました。一方、投稿者と思われる人物に対しては、あからさまに当該人物に対してのみ圧力をかけるのは得策ではないことから、当該人物を含む一定の母集団に対して、ご相談者様が然るべき手段を講じる準備を進めていることを告知するという方法を取りました。
その結果、プラットフォーマが削除したのか、投稿者本人がコメントを削除したのか判別がつかなかったものの、ご相談者様を誹謗中傷するコメントがなくなりましので、作業完了となりました。
解決のポイント
何らかのプラットフォーム上に誹謗中傷コメントが投稿された場合、様々な対処法がありますが、法的に見て違法なコメントといえるのか、不当であることは間違いないものの違法とまでは断定しづらいコメントなのか、全く問題のないコメントに当たるのか、ある程度判断した上で適切な対処法を講じる必要があります。この判断は、法律の専門家である弁護士でも判断に迷うことが多いところ、法律に明るくない方であれば、なおさら誤った判断となりがちです。そして、誤った判断のまま無意味な対処法を選択し、時間・労力・お金が無駄になるということも有り得るところです。
本件の場合、明確に違法とまでは断定できず微妙なものであったことから、一か八かで投稿者と思われる人物に対して圧力をかけることで任意の削除を促すという方法を取ったところ、結果的に目的を達成できました。
状況に応じて、複数ある選択肢より、最も効果的なものを選択することがポイントとなります。
解決までに要した時間
■約2週間(第1回目の法律相談から、コメント削除確認まで)
当事務所ならではのサービス
当事務所では、事業者の信用にかかわる口コミ投稿に対し、法的手続きはもちろん事実上の方策まで含め、少しでも事業者にとって有利な効果が得られる対処法をご提案するよう心がけています。